オルタナティブ・スクールとも

兵庫県宝塚市の児童発達支援・放課後等デイサービス a.s.tomo(@)icloud.com

The JASPER Model for Children with Autism

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来年には、和訳が出版されるそうです。

 

コロナ禍の前に東京で開催された研修会に参加しました。

実は、日本でも科研費が出ておりアメリカのUCLAと共同研究が進められていたのすが、コロナ禍突入で実践が停滞していたのをWEBで読んでいました。

 

ところが、先日、翻訳を担当される先生がTwitterで「来年には上記の本の和訳が出来そうです。」と公表されておられたので驚きました。

 

研修会では、「え?今まで保育現場や療育現場で子どもたちとやってきたこと同じやんか!」というのが私の第一印象でした。

いかんせん、私はそれを研究するような組織に在籍もしていないし、そもそも、うまく説明が出来ない、、、、、

出来る限り、平易な言葉でお子さんの課題や表裏一体になりやすい強みと弱みを保護者様に日々の日報ではお伝えしているつもりですが、限られた時間の中でその日の様子を全てお伝えしきれていません。

それでも、「楽しそうでした。」とか「パニックになりました。」などと一行報告にならないように、私自身を戒め、職員にも伝えながら、試行錯誤しています。

 

ASDのモデルですが、これは全てのお子さんに有効かつ当たり前の保育・療育だと思っています。

大人の都合に子どもを合わせるのではなく、それぞれに子どもたちに合わせること。全ての子どもに合理的配慮が必要であること。その配慮の仕方は100人いたら100通りで、邪魔をしたり集団に従わさせることが目的になっていないか?を精査しないといけません。

 

例えば

【文字を取得する】

目的は、

①自分の思いを残す

②人に思いを伝える

③記録する

④読む

などなどですが、【文字を取得する】ことが事態が目的化していないか?を大人は見直す必要があります。

 

何かを学習するのはその先に目的があるからです。特に子どもたちの学習は遊びを楽しくするためです。遊びを楽しくするために、時には生物だったり化学だったり数学も必要です。

《とりわけ【食】は生きることそのものが目的です。》

【食】は、気象・生物・化学・物理・数学・地理・歴史などにも繋がっていきます。

コロナ禍で一緒に作ることはともではまだ再開していませんが、そんな風に日々の生活を意識するだけも子どもたちとの関わりが楽しくて変化します。

 

何か決まったプログラムをこなすのではなく、身の回りにあることを大人が意識して言語化したりより子どもたちがわかりやすいように工夫し、共感出来るようにすると、子どもたちも楽しくなり、そもそも自分のことが好きになります。(自己肯定感があがるということです。)

また、しんどくて起き上がれない日があってもそれはそれでいいんだよと自分を甘やかすすべも知ってほしいと願っています。

 

ともの庭で3歳と4歳のお子さんと人工芝に寝転がって空を見上げているだけでも、目をあわせて笑い合えるそんな空気感がともでは流れています。