療育って何?
•「安心した大人との人間関係を構築すること」を土台にして、他者と信頼関係をつくれるようになれること。
• 余暇の過ごし方を身につけること
が大人になってもっとも重要なことです。
これは、全ての子どもたちに必要なことです。当たり前すぎるのですが、意外と見落とされます。
家族だけでこれを達成するのはかなり困難です。
「目は離さず、手を離す。」
と、よく保育園や発達支援センター勤務時に保護者様にお伝えしてきましたが、親になってみると我が子は近すぎて口出しすることが多いのが子育ての現実でした。
適切な第三者に子どもを委ねることで、それぞれの子どもの興味や関心に寄り添いながら、よいタイミングで子どもたちの背中を押すことが療育だと言えるのではと思っています。
もちろん、それぞれの子どもたちの発達段階•特性•親子関係•交友関係をアセスメントしながら、時には学校で行われている教育と言われる分野も療育として捉えています。
発達支援センターで勤務していた頃に「わらをもつかむ」思いの保護者様が、遠くまで○○療法などというまことしやかな物に引き寄せられた事実がありましたが、その多くはお金儲けで消えていったのも事実です。
科学技術の進歩にともなって、教育分野でもICTの活用を推奨されているにも関わらず、いまだに努力と根性で宿題の漢字ドリルをやり終えることをミッションとされる子どもたち。
大人の不適切な指示に従うことを要求され、はみ出る子どもたちは叱責されるだけではなく、叱責されている友だちを見て、「あー△ちゃんは、悪い子なんだ。」「□君みたいなことしたら、大人に叱られる。」と誤学習を繰り返して、他者を非難し、誰かを排除する子どもを育てていることに大人は気づいてほしいと思っています。
《適切な介入》こそが療育というもので、それは全て子どもにとって有効だと考えています。
もちろん、最新のfMIR画像解析や創薬にも期待していますし、医学論文も読んだりしながら、最新のスポーツ科学分野を学んでおられる先生のお話も伺いつつ、適宜、子どもたちに対応しています。
(『感覚統合は、もう古いですよ!』と言われた某総合医療センターの作業療法士さんの言葉に、《日々、頭の中のOSをバージョンアップさせないとあかんわ!》と気づきをいただきました。)