「療育とは何か」に関する調査の協力
▲https://sociology.exeter.ac.uk/エクセター大学(イギリス)
▲https://sociology.exeter.ac.uk/staff/russell/#supervision
調査者:篠宮紗和子
PhD Student University of Exeter
上記のイギリスの公立大学で博士号の論文をまとめておられる篠宮紗和子さんの研究に協力させていただきました。
■ 調査の目的と背景
この調査の目的は、発達障害福祉関係者の方が「療育」をどのようにとらえているかを明らかにすることです。
「療育」は外国語に訳すことのできない概念で、非常に曖昧で、人によって異なる使われ方がされています。
「発達支援」という言葉もありますが、両者が同じ意味で使われて いる場合もあれば、そうではない場合もあります。
科学的なエビデンスのある方法(行動 療法など)を指す場合もあれば、生活支援全般のことを指す場合もあります。
また、時期によって「療育」の意味が変わってきたという指摘もあります。
こうした状況の中で、「療育」の現場ではこの言葉がどのように使われているのか、ど のような「療育」に対する意見を持っておられるのかについて、お話をお聞きして整理したいと考えています。
類似の概念である「発達支援」についても、同様にお話を伺えます と幸いです。また「療育」について長く携わってこられた場合、この言葉の意味の変化 や「療育」を取り巻く状況の変化についても、ご存じの範囲でお聞きしたいです。
という【目的】で調査をされておられます。
私自身の長い職業人生を整理することにもあると思い、調査に協力させていただきました。
当初は【医療】の中で、OTやPTが医師の指示のもと行っていたのが【療育】と実感したのは、学生の頃
https://www.osaka-med.jrc.or.jp/seishi/
《大手前整肢学園》
に見学実習に伺ったのが最初だと思います。
それが厚生省だった頃のイメージなのかもしれません。
時代は大きく流れて、【療育】というかなり曖昧な言葉が日本国内で使用されるようになったことを研究されているのが
篠宮さんだったということです。
医療+教育 が【療育】なのか?
それもちょっと違うと思います。
私の中で置き換える言葉があるとすれば【共育】(教育ではありません。)かな?とインタビューでも伝えました。
それは、大きな枠組みでの支援者(周りの子どもたち、保護者や地域の方も含む)も共に育ち合う意味があると考えています。
『オルタナティブ・スクール とも』の職員は皆、そういう認識であると思っています。
もちろん、子どもたちの発達の段階や必要な働きかけを観察し、分析して職員だけではなく保護者様とも共有しながら一歩ずつすすめていくことも含んでいます。
一方的に何かを【教える】というのとは違うのです。
時差が9時間あるイギリスでは、サッカーワールドカップの[イングランド対フランス]が日曜日の未明に放映されていたそうです。
(篠宮紗和子さんが留学されているエクセター大学はイングランドにあるそうです!)
大学で試合を観ておられた篠宮さんのお話によると
「フランスが一点決めた時の周りの人が頭を抱える姿がすごくて、、、、、」
と話しておられました。(日本がまだ負けていなかった時の試合を思い出します!)
英国は[グレートブリテン及び北アイルランド連合王国]として国連にも参加していますが、
FIFAでは[イングランド][ウェールズ][スコットランド][北アイルランド]としています。
『オルタナティブ・スクール とも』で流行っている国旗カードには、英国のユニオンジャックと呼ばれる国旗しかなく、
今回のサッカーワールドカップでは、[イングランド]の国旗は小学3年生が白いカードに描いて、[ウェールズ]の国旗は中学1年生が描いて付け加えました。
社会のよい学びになったのは言うまでもありません。
篠宮紗和子さんには、
「ともの子どもたちの中で留学したいと言い出すお子さんがいたらぜひ相談にのってください!
それが、私は繋がり(ご縁)だと思っています。」
とお願いをしました!