人間発達学
▲ともの蔵書の一冊です。
子どもの発達段階は、もちろん個々に違います。
わかりやすく言うと
ハイハイをしないでつかまり立ちする子もいれば、
立つことも歩くこともしない子もいます。
脳の機能が違ったり、四肢に物理的な問題があったりと要因は様々です。
目の前にいる子どものありのままを受け入れることははとても難しいことがあります。
おそらく、自分(大人)が余命いくばくかと主治医に告知された時も同様です。(心理学者Finkの危機モデル)
産まれてから死ぬまでにヒトはどのように発達するのか?を比較的わかりやすくOT・PT・ST向けに書かれた本です。保育士の勉強の中にも出てきました。
おそらく、医師をはじめ看護師もご存知なのではないかと思います。
運動機能面・対人関係面(社会もしくは学校や園での困り)を含めて、出来るだけ子どもたちには何か訓練をさせられていると思われないように、遊びや生活の中にうまく取りいれて、子どもたちがより柔軟に学校や園でもすごしやすいように連携も含めて日々子どもたちとすごしています。
他県の発達支援センターの児童精神科の医師に
「医師が出来ることは限られています。現場の教員や保育士が子どもたちのことを一番よく知っているはずです。困りも含めて表裏一体の強みを生活や遊びの中にどう落とし込むか?が医療でもなく教育でもなく、保育でもなく療育です。」
と言われたことがあります。
要するに縦割りではなく、横断型という意味だということです。
一つの遊びをとっても、それぞれの課題は違います。
1人遊び→傍観的行動→並行遊び→連合遊び→共同遊び(連合遊び)
と変遷していく場合が多いのですが、そこに支援者が関わることで人への関心が生まれたり、話し合いの術を知ったり、時にはクールダウンの方法を学べるように工夫します。
おかげさまで、話し合いの術やクールダウンを身につけた年上の子どもたちが、見学に来られるお子さんにも同様に関わる姿が見られる時もあります。
それでも、まだまだ行ったり来たりを繰り返しています。
それは、周りとの関係性もさることながら、自分自身の心身の調子で子どももいつも穏やかではいられないからなのです。(これは大人も同様です。)
どのくらいの年齢では身体的精神的にどんな発達をするのかを知っておくことはとても重要なので、ともには色々な本を蔵書しています。