みかんの種から・・・
9歳のA君は、みかんの種からみかんの木を育てて、大好きなみかんをおやつにたくさん食べることが出来るようにと、【オルタナティブ・スクール とも】の花壇に自分が食べたみかんに入っていた種をせっせと植えて水やりをしています。
そんなA君は、今まで見向きもしなかった、花壇の隅に咲いているレンゲ草にも水をあげるようになりました。
なんとかA君の思いを実現させたいと、職員一同が真剣に調べた結果、柑橘類は比較的簡単に発芽すること。ただ、成長して実をつけるまでには8年以上かかること。挿し木で育てれば、翌年には上手くいくと数個は収穫出来ること。などなど、、、ある程度情報を得ました。
宝塚小学校に行った際には、たわわに実った柑橘類の木が2本もあったので、A君に伝えたりもしたのですが、まったく興味を示しません。A君は、自分が食べて、口にした物から出た種を成長させたいのです。
最近では、口当たりが悪く面倒なので品種改良された種なしの柑橘類が多く、また種もF1種が多くて、挿し木でないと実はならない可能性もあります。
でも、A君の興味関心に寄り添う決断をしようと職員間で話をして、何しろオヤツ用に柑橘類を買って来てA君に食べてもらい、実から出た種を湿ったティッシュに乗せて発芽させることから始めました。
今日は4種類の柑橘類を買って来ましたが、種が入っていたのは八朔(ハッサク)だけでした。
私が、一口で食べられる大きさに切っているので、「あーーー種がない!」と台所で一番最初に気づく羽目に、、、、、
買う時には、種があるかどうかがわからないのです。悲
なんとか発芽させて、土に植え替えて少しでも成長するのをA君に体験してもらいたいと思っています。