オルタナティブ・スクールとも

兵庫県宝塚市の児童発達支援・放課後等デイサービス a.s.tomo(@)icloud.com

帰りのタクシーで、、、、

小学一年生のAちゃんをお家までお送りするのに、フクユタクシーをお願いしました。

個人情報保護の観点から、フクユタクシーとの取り決めでご自宅の住所は子どもにメモを渡して、乗車する前に私たちが見ているところでタクシーのナビに入れてもらいます。

 

しかし、Aちゃんのお家の細かい地番を入力出来ません。履歴が残らないようにするためなのか、戸建ての地番はタクシーのナビでは、特定出来ないのです。【とも】からご自宅までの地図を駅や目標物を入れて経路に色を付けたGoogleマップを運転手さんに渡して見送りました。

 

運転手さんもよく行く場所であれば、わかったのでしょうがあいにくわかりにくい場所だったようです。

保護者様に出発が遅れたことと、地図でお家まで送っていただけたかどうかの確認の電話をさせていただくと、、、、、

 

「運転手さんから、『道に迷ってしまいました。でも、お嬢さんが教えて下さってお送りすることが出来ました。申し訳ございません。』」と報告してもらいました。まだ発語が明確でない時もあるAちゃんの話を真摯に聞いて下さった上にそれを正直に私に伝えて下さって、よりフクユタクシーさんを信頼出来ました。何よりAちゃんが道順を慌てずに説明出来たことに驚いています。たくさんほめたいと思います。」

 

と、保護者様から伝えてもらった私は電話口でAちゃんに成長を喜ぶあまりに泣いてしまいました。もちろん、Aちゃんに電話を代わっていただき、「Aちゃん、運転手さんに道を教えてあげることができてすごいね!」と言うと、本人にとってはとても当たり前のことなのか

「うん」と言うだけでした。(私は子どもたちの成長を目の当たりにすると涙腺が弱くなります。苦笑)

 

帰宅されたお父様にも状況を報告していただき、「慌てずに人に説明が出来るなんてすごいなぁー」と喜んでおられたそうです。

フクユタクシーの担当次長さんにもお礼の電話をしました。

「いえ、当たり前のことですから。どの社員にもそういう対応を教育をすることがこの業界で残っていくために必要なのです。」とおっしゃっていました。

でも、その当たり前がなかなか出来ない社会であることやAちゃんの言語が不明瞭であることなども考えると気長にAちゃんの話を聴き取って下さったドライバーさんには頭が下がりますともお伝えしました。

 

大人でも、道を間違えたドライバーさんに怒りをぶつけたり、ドキドキしたり、うまく道順を説明出来なかったりすると思います。

Aちゃんの取った冷静な行動とそれを真摯に聴き取って下さったドライバーさんがいてこそ、今回のタクシーでお家に帰るという行為が成功したのです。

 

私たちももう少しドライバーさんにわかりやすい地図を提示すること。

子どもたちに道を説明出来るような方法を自車送迎の時にもさらに意識しようと思いました。(今も目標物や右に曲がる、左に曲がる時などを子どもたちには声をかけてお送りしています。)