オルタナティブ・スクールとも

兵庫県宝塚市の児童発達支援・放課後等デイサービス a.s.tomo(@)icloud.com

一人で移動する

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Aさんのお母様と連携して、阪急宝塚駅から[とも]に向かう途中の道中をAさんが住宅街を一人で歩くことに挑戦しました。

一人で移動することが出来るようになると、将来の選択肢は広がります。

もちろん、そこには助けを求める力も必要です。危険を回避する力も必要です。

でも、少しずつでも移動範囲が広がると、生活の質(好きな物を自由に買いに行く、好きな場所で遊ぶ他)が格段に上がってきます。

 

私が保護者の方に提案するのは、

①子どもたちの選択肢を広げること

②親が少しでも楽をすること

③親の不安・支援者の不安を子どもに投影させないこと

です。

 

Aさんは、[とも]のすぐそばの花壇で停まってしまいましたが、怪しげな[とも]の職員がチラチラと覗きながら、お母さんには携帯電話で連絡をしつつ帰っていただきました。

ちょっとお芝居をして、偶然、Aさんと職員が出会った素振りをして、残りの10mほどは喋りながら[とも]に「ただいま〜」と帰ってきました。

 

その前日には、Bさんが[とも]から家までの直接距⒈3キロを一人で帰りました。

最初は、お母さんが[とも]にお迎えに来られる予定でしたが、「一人で帰れる!」と手を振って歩き出したので、すぐにお母さんに連絡をして、職員が尾行して、途中でお母さんの車と出会う格好をとりました。

 

お母さんに出会ったBさんは「お母さんは、家に先に帰って」と言って、車に乗らず、坂の上の家まで汗だくで帰りつきました。

 

もちろん、お母さんは「おかえり!すごいね!」とハイタッチです。

 

私はBさんに電話をして、「信号は赤で渡ったの?青で渡ったの?」とたずねました。

「赤は停まった」と話してくれました。ほぼ、私の質問の回答はあっていました。

ちなみに翌日、後ろからコソコソと職員が隠れながら走ったりするのをBさんにはバレていたことを知らされました。

「あー尾行は失敗や!苦笑」

 

5mでもいいのです。少しずつ、大人が手を離すことを意識するだけで、子どもは自信をつけて自分の世界を広げることが出来るのです。

 

 

Aさん、Aさんのお母さん、Bさん、Bさんのお母さん こんな素敵な成長の瞬間に立ち合わせていただきありがとうございました😊