オルタナティブ・スクールとも

兵庫県宝塚市の児童発達支援・放課後等デイサービス a.s.tomo(@)icloud.com

『外遊びが幼児期のデジタル視聴による神経発達への影響を弱める』可能性を世界で初めて明らかに

f:id:alternativeschooltomo:20230223065855j:image

https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2023/20230124_1

大阪大学公式WEBサイト

 

乳幼児期にスマートフォンなどを見せることをまるで親の手抜きのように責められることが多いですね。

それをこの研究では【外遊び】を工夫して取ることでスマートフォンなどのデジタル視聴をしていても挽回出来る代替案を提示した研究結果が出たのです。

これは、大きな研究結果です。

 

子育てには色々呪縛があります。

その多くは、保護者を追いつめるものが多いのは確かです。

時代によって呪縛は変化するのですが、

「本ばかり読んだら云々」

「紙おしめを使ったら云々」

「3才までは親が育てないと云々」

今の世代でも残っているものもあれば、時代と共に消えていったものもあります。

ただ、いずれもたいした根拠がなく新しいものが出てくると、それを使うことを否定するための呪縛の言葉であることは明確です。

 

今、叩かれているのは間違いなくデジタルデバイスです。

この研究の素晴らしいのは、「外遊び」を工夫して取り入れることを代替案(オルタナティブ)として提示していることです。

 

今は紙の書籍を読んでいて注意されることなんてほぼないでしょうが、紙ベースの本が出始めた頃には、本が悪者になってしまった経緯があります。

紙おしめは、すでにスタンダードになっているのであまり言われることはないかもしれませんが、トイレットトレーニング時には布パンツと紙パンツを上手く使えば、トイレで排泄をするように誘うことも出来ます。(これはあまり家ではおすすめしません。家で布パンツにして漏らされて親がイライラする方が子育てにマイナスだからです。)

3才神話とまで呼ばれる「3才までは親が育てる」は、親以外の安心出来る大人の存在こそが代替案です。

(ちなみに私は我が子を産休明けで保育園に預けて育てましたが、保育士が安心出来る存在として増えたのでこれで良かったと思います。)

 

時代の流れとともに育児も変化します。

それは、便利グッズも増えてそれをいかに利用するか?なのであって、保護者が少しでも楽出来る方が心に余裕が持てて良いはずなのです。

しかし、それを使ってこなかった(正確には、そんな物がなかった)世代の人があれこれ言うのは違うと思っています。

 

ちなみにまもなく11ヶ月になる孫は、ベビー用のUber eatsのリュックを背負って、室内用の三輪自転車にまたがり、お下がりのiPhoneWi-Fi環境では使用可能)を片手に、配達ごっこをして遊んでいるようです。

リュックは転倒の際に頭を守ることが出来ます。(産明けで保育園に行っているので、早く立ちたくて仕方がないのですがまだハイハイをしっかりやった方が転けた時に顔面を強打しないのでハイハイは勧めていますが、本人の立ちたい欲求を満たすことも同時に考えた結果です。)

もちろん、スマートフォンは親がつかっているだけではなく帰省した際には私たち大人が使っているので、おもちゃでは満足しないので、Wi-Fiでは使えるお下がりのiPhoneを渡したのでスワイプもします。苦笑

これは指先の使い方に良い影響が出ています。

 

時代の変化と、代替案を上手く提示することで子育ての呪縛から解放されることはとての良いことです。