保護者が働き続けること
「障害(疾病)を持っているお子さんがいるのに働き続けるんですか?」
と、相談支援専門員に言われた保護者様の話を聞くたびに悔しくなります。
かつて、私が公立の保育所で勤務していた際に、先輩保育士の中には、同様の条件下でも少ない社会資源や家族、ご近所さんをフル活用して定年まで働き続けた方が多くいらっしゃったのを目の当たりにしていたからです。
ある意味、保育所という周りにも理解がある職場だったことは間違いありませんが、私が公立保育所に勤務していた時よりも制度も社会資源も増えているのですから、おかしな話です。
仕事ではなくても、保護者様が趣味を持つことを含めて自分の人生の主人公であってほしいと[とも]の保護者様には契約の際にもお伝えしています。
少し思い切って「仕事をはじめようかな〜」と保護者様がおっしゃる時には、
「鍵をかける練習は私たちが一緒にしてみます。」
と背中を押したこともあります。
「実は、昔、子どもに関わる仕事をしてみたかったんです。」と保護者様がおっしゃる時には、
「保育士資格習得を目指してはいかがですか?」
と案内することもあります。
「しばらく、好きなお芝居観に行けてないなー」
とおっしゃる時には、
「ぜひ、観に行ける時間を確保しましょう!」
と助言します。
家族それぞれのライフステージの中で、必要な福祉サービスや時にはファミリーサポートを利用すること、ご近所さんを巻き込むことを含めて整理する方法を模索しています。
少なくとも、学齢期はある程度先が見越せるので、そこで保護者様が働き続けキャリア形成をどうするか?を考えることができるようなシートの作成を考えています。
でも、これ、本当は相談支援専門員の仕事です。
親しい相談支援専門員さんには、「一緒に前例を作りましょう!」と巻き込むようにしていますが、、、、、
国は、こういうことに無頓着すぎます。