一昨年、こんな本を読みました。
長年、ASDのお子さんに関わってきた中で私の中でも疑問に思っていたことを松本敏治元弘前大学准教授が論文ではなく、比較的読みやすい書籍という形ににまとめられたものです。
研究論文などにも目を通すようにはしていますが、結構、文章が難しく一般書籍にまとめられた物を読む方が保護者様にも説明がしやすいのです。
ASDのお子さんの傾向として確かに方言(もちろん大阪弁や他の方言にもあてはまります。)を話さないことが多いです。逆に話さなくても問題はないと考えていますが、「なんでやろ?」とは思っていました。
本を読んで理解が出来ました。
だからといって、無理矢理方言を喋らせることもないと考えているので、大阪弁ネイティブの私は遠慮なく大阪弁で話をしています。
私たちの大阪弁がコテコテすぎるのか、気がつくと結構ASDのお子さんだけではなく、他の子どもたちも大阪弁を話していることに気づきました。(もちろんミントネーションも大阪弁です!苦笑)
かねがね方言は大切にしたいと考えていますので、他県から引越しで関西にやってきたお子さんの方言は教えてもらうのも楽しみの一つです。
結局、発語が始まるその前から子どもたちには、わかりやすくハッキリとした言葉を口元まで意識しながら、話かけることが大切です。
合わせて、人によって尺度が違う曖昧な言葉(形容詞他)の使い方も気をつけることが大切です。
「ちゃんと」「はやく」「ちょっと」などは、具体的な物差しがないので、言われた子どもは混乱することをお忘れなく!