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兵庫県宝塚市の児童発達支援・放課後等デイサービス a.s.tomo(@)icloud.com

中村哲医師の死に寄せて

福岡にあるペシャワール会の代表で医師の中村哲さんが亡くなった。

正確には、「殺された」である。

 

アフガニスタンという日本からは遠い国で、命を救うために医療だけではなく、水の確保や農業まで白衣を脱いで土木作業までされた方。

 

昨日、ご遺体が成田空港に帰国した映像を見ていたら涙が出てしまった。

 

お嬢様に高校で習う数学を教えてもらい土木工学に生かしたというお話には頭が下がる。

【学ぶ】ということは、必要に迫られた時にこそ自らが意識的に行うことなんだと教えられた。

 

同行していたアフガニスタンのドライバーや護衛の5名も殺された。その中には幼い子どものお父さんもいらっしゃたとのこと。

 

武器でもなく、聴診器でもなく、日本国憲法9条だけを身につけて、武装組織のリーダーにも交渉に行く中村哲医師の命に向き合う姿勢は、美談という陳腐な言葉では表すことが出来ない。

 

日々、子どもたちの命をおあずかりしている私は、プロテスタント中村哲医師が神の元に帰られ、天国から武器なき【世界平和】を願っておられると思うと、無宗教者であっても身が引き締まる想いにかられている。

 

戦争や紛争は、必ず弱者を切り捨てる。子どもたちから笑顔や夢を奪う。

 

他国で起きた悲しい事件だと思わず、我が身のこととして、命をおあずかりしている者として、日々を大切にしよう。

 

中村哲先生、天国から地球上から争いが無くなるようにしっかりと見ていて下さい。合掌