オルタナティブ・スクールとも

兵庫県宝塚市の児童発達支援・放課後等デイサービス a.s.tomo(@)icloud.com

ジャスパープログラム

カリフォルニア州立大学UCLA)が開発された、子どもさんの言葉や対人関係の発達を促すプログラムです。

 

日本では、老舗のT大学のT教授がUCLAと現在、エビデンスを蓄積されています。

 

6月のG20が終わった翌日に東京での勉強会に参加させていただきました。

 

ざっくり言ってしまうと

 

「日々、【オルタナティブ・スクール とも】でやっていることを系統立ててて、まとめて少し難しい専門的な言葉を使って説明していただいた。」

 

です。

 

人が会話や意思疎通するには、共通の話題がないと続きません。

その前段階にある、子どもの興味に大人が合わせることをぬきにして、あらゆる療育(介入)は、有効ではないと言うことです。

 

私は、今までのインクルージブな保育所での保育士経験と発達支援センターでやってきた保育士経験を論文のようにまとめることは苦手です。

それを、『ジャスパープログラム』の勉強会では、スッキリとまとめていただけたのです。

 

UCLAでもT大学では、おもに発語が難しいASDのお子さんを対象に実践と研究成果をまとめておられるところです。しかし、これは本来、全ての子どもたちの発達に必要かつ有効なことです。

 

勉強会の中で、いくつかの動画を見せていただきました。

発達支援センターに5日/週、3年通っていても、発語がなかったお子さんが、ジャスパープログラムで3日/週、3ヶ月で発語があり、支援者と遊び始めました。

もちろん、発達支援センターでの経験も全く無駄だったとは言いませんが、その反面、発達支援センターの職員が支援者として、アセスメントなり自身の療育を省みて、反省し向上しようとしなかったことは、残念です。

 

私が保育士になった時には、まだまだ、ASDは親の育て方が原因だなどというお母様を責めるような流れがありました。(今でもASDの子どもは、自分の中にさも閉じこもっているかのように言われます。本当は人と関わりたいのに、うまく関われないだけなのです。)

 

医学の進歩により、fMRIの画像解析で発達障害が『脳の機能』障害であることが次々と明らかになり、多くの論文も出ています。

 

また、別途、blogにもアップしますが、「感覚鈍麻」という、発達障害のお子さんによく見受けられる特有の脳の機能から起因する症状についての論文が発表され、NHKニュースでも取り上げられました。

 

「〇〇療法」「〇〇法」「食事療法」など、発達障害ビジネスというものが乱立しています。消えていった「△△法」の類も多く知っていますが、どれも保護者様の必死な思いにつけ込んだものです。

 

資格=支援者の資質

では、ありませんが、最低限の子どもの発達の知識や日々変わりゆく医学の進歩と法整備にも敏感でないと、この仕事は成り立たないと私を含めて【オルタナティブ・スクール とも】の職員とは、研修や日々の療育の中で確認したり、勉強しています。